ビリヤニの奥深さに出会う

ビリヤニとは
ビリヤニという料理をご存じですか?
ビリヤニは、インドとその周辺国で食べられている、スパイスの効いた炊き込みご飯です。
カレーのように、市民権を得るのはこれからだと思いますが、東京や大阪では、すでにビリヤニ専門店が人気となっています。
まず、使うお米はバスマティライス、お肉はチキンかマトンが一般的です。特徴は、水気を飛ばし、スパイスが効いた、パラパラとしたごはんです。わたしは数回、ビリヤニを違うお店で食べましたが、パラパラとしたごはんのおかげで、いずれもそれなりのボリュームでしたが、全くもたれることもなく完食しました。

複雑にとんだスパイス
ビリヤニに限らず、インド料理の魅力はなんと言っても、いくつものスパイスを複雑にミックスされ、独特の香りが出来上がることではないでしょうか。ターメリック、シナモン、クミンといったスパイスがありますが、お店でこれらスパイスの配合が違うため、お店によってビリヤニが見せる顔が全然違います。

キラッと光る名脇役
このスパイスに加えて、ビリヤニには欠かせない名脇役がいます。「ライタ」というソースです。ライタは、野菜や果物をヨーグルトで和えたものですが、甘さゼロ、酸味が際立つソースです。これをビリヤニにかけると、さらにコクが出て、味わい深くなります。
ライタのほかに、ブラックペッパーも、このビリヤニに華を添えてくれる、いい存在感があります。カレーのような辛さはビリヤニにはありませんが、スパイスが重なり混ざり合うことで、独特の香りを放ちます。

ビリヤニの奥深さ
ビリヤニの醍醐味、それは二口、三口と食べ進めていくほど、旨味がより深くなることだと思います。カレー好きがビリヤニに出会い、それ以来カレーよりビリヤニにハマった、ということがよくあります。理由の1つは間違いなく、この食べ進めるほど深まる旨味にあるでしょう。
カレーはどちらかというと、ずっと同じ味が口の中で続きますが、ビリヤニは複雑に絡み合ういくつものスパイスのおかげで、口の中で自動的に味変が楽しめます。
そのうえ、ライタをビリヤニにかければ、さらに味変が楽しめるとあっては、ビリヤニの虜になる人が続出するのも頷けます。
余談ですが、わたしはパクチーが苦手でした。これまでタイやベトナム料理を、付き合いで食べに行くことがありましたが、パクチーが苦手ということもあり、これらの料理にあまりいい思い出がありません。しかしビリヤニと出会い、苦手だったパクチーを美味しいと感じられるようになりました。
どのお店でも最初に、パクチーが大丈夫かどうか聞いてくれますので安心ですが、パクチー好きはもちろん、わたしのように苦手な方もビリヤニと一緒に食べれば、パクチーが好きになるかもしれません。パクチー嫌いを変えてくれる魅力も、ビリヤニはもっています。あなたがまだ、ビリヤニを食べたことがなければ、ぜひお店に出かけて食べてみてください。どっぷりと、ビリヤニにハマること請け合いです。

この記事へのコメント